超能力者 未知への旅人
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広告代理店に勤めるタカツカヒカルは、心臓発作で倒れた母の無事を祈るあまり突然体内に電流のようなものを感じた。無意識のうちに母の心臓の上に両手をかざしたところ母に生気が戻った。理由は不明だが、タカツカに他人の病気を治す超能力が突然身についたのだ。それは中国の気功師たちが出す″気″と同種のものであった。仕事仲間のカメラマン・森の重病の姪を同じように手をかざして治し、その一部始終がカメラに収められたことからタカツカは一躍マスコミの寵児となり、不治の病に冒された人々が大挙して押し寄せるようになった。日増しに彼の評判は高まる一方、医師法違反で告訴されたり、妻の明子からは普通の人間に戻ってほしいと訴えられる。